今回は「しそ」の害虫対策をテーマにしたいと思います^^
プランター栽培などでも手軽に栽培できて、人気のある「しそ」ですが
ちょっと油断してると、いつのまにか穴があいていた、
なんてことありませんか?
せっかく育てたしそが虫食いだらけになったらショックですよね。
今日はしその害虫対策についてまとめていきたいと思います。
しその害虫対策をしよう!どんな虫がつくの?
葉がやわらかく、香りがするしそ科のハーブ類には、
匂いにつられて虫がよってきます。
野生化しているしそは虫に食べられないように、
しその葉自体が丈夫な厚い細胞膜をつくり、
香りがでないような、仕組みを持っているのですが、
人間が美味しく食べるために手を加えると、
どうしても虫がつきやすくなってしまうんですね。
しそにつきやすい害虫に アブラムシ類、ハダニ類、
ベニフキメイガ、ヨトウ 、になります。
それぞれどんな虫なのか詳しくみていきましょう。
しそにつく害虫アブラムシ類
いつのまにか葉の裏や茎にびっしりと
くっいている害虫が、アブラムシです。
アブラムシの種類は日本では700種類もいるといわれています。
植物によってみられるアブラムシもさまざまで、
羽のあるもの、無いもの身体の色も緑や黒、赤などで、
多種多様で爆発的な繁殖力をもっています。
植物の葉や新芽、花やつぼみなど柔らかい部分に群がります。
アブラムシではどんな被害がおこる?
アブラムシは茎や葉に口針を差込、汁をすってしまいます。
そのために葉が変形したり縮んだり、生育不良をおこします。
また排泄物(甘露)で植物がベタベタになり
そこにカビがはえて「すす病」 になったりします。
一番やっかいなのは、ウィルス病(モザイク病) を媒介します。
ウィルス病になると葉の色が黄色くなり、
目の細かいモザイクになります。
一度かかってしまうと治りません。
アブラムシの対策方法
種まき時期や植え付けの時に、
粒剤の殺虫剤を使用すると効果的です。
薬剤を使う時は購入した物の使用方法をよく確認してくださいね。
薬をあまり使いたくない場合、
アブラムシは キラキラと反射する光が苦手 です。
なので菜園用の 防虫シルバーマルチ を敷くのも効果的です。
また 黄色のものに引き寄せられる性質 があるので、
黄色の補虫テープを設置するのもおすすめです。
もしみつけたら、ガムテープでくっつけて一網打尽にするのも効果的です。
農薬の中には食品や自然界に存在する物質や
菌を原料にした自然派農薬があります。
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効き目は穏やかですが、安全性も確認され、
自然にも、天敵となる生き物にもやさしいというメリットがあります。
収穫前日まで、何度も使えるので安心ですね。
ホームセンターの園芸コーナーで購入することができます。
しそにつく害虫・ハダニ類
ハダニはダニの仲間で体長が0.3~0.5㎜と、とても小さく
「スパイダー・マイト」とも呼ばれているクモに近い虫です。
種類も多くクモの仲間なので足が8本あり、糸もだします。
葉や花などに針に似た口をさしこんで汁を吸います。
吐いた糸に乗って移動し、数が増えると
蜘蛛の巣状の網をかける習性 があります。
ハダニ類ではどんな被害がおこる?
葉の裏について汁を吸うために、
小さな白色の無数の斑点 やポツポツができます。
また、かすり傷のようは模様 ができるのが特徴です。
数が少ない時は被害はあまりありませんが、
発生サイクルが短いので一気に数が増えます。
そうすると、葉が白っぽくなり生育不良になってしまい、
葉がおちたり枯れたりします。
ハダニの対策方法
ハダニの数が少ない時は、 セロハンテープ などを使って貼り付け、
はがしてすててください。
粘着力がつよいものだと葉を傷めてしまうので、
注意しましょう。
雑草はハダニの発生源になるので、こまめに除去しましょう。
ハダニは高温乾燥に強いのですが、 水に弱い ので
水やりの時に霧吹きなどで葉の裏にも水をかけて駆除しましょう。
といっても、忙しいとなかなか、
細やかな面倒ができない時もありますよね。
そうすると卵が成虫になるまでの期間が約1日と短いので、
すぐにハダニが発生してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
ダニは蜘蛛の仲間なので、普通の殺虫剤は効き目がないので、
専用の薬剤で退治しましょう。
薬剤を使うことに抵抗のあるかたもいると思いますが、
せっかく育てたしそが全滅してしまう前に、
一度使ってみることも方法のひとつです。
牛乳やコーヒーをつかった駆除方法もありますが、
農林水産省の情報収集の結果、実用的な効果は期待できない
との見解がのっています。
※牛乳の薬効・安全性に関する情報収集の結果について
※コーヒー(抽出物)の薬効・安全性に関する情報収集の結果について
参考元:http://www.maff.go.jp/j/council/sizai/tokutei_noyaku/06/pdf/data3-4.pdf
参考元:http://www.maff.go.jp/j/council/sizai/tokutei_noyaku/06/pdf/data3-3.pdf
しそにつく害虫・ヨトウ虫
ヨトウ虫は「ヨトウガ」という蛾の幼虫です。
夜に活動して葉や実を食べてしまうことから「夜盗虫(ヨトウ虫)」
という呼び名がつきました。
日本各地に生息しています。
幼虫は土の中に隠れ、夜になると集団ではいでてきて
植物の葉脈以外を食べます。
土の中で蛹になり、やがて成虫になります。
ヨトウムシではどんな害がおこる?
最初は近くの葉をかすり状にし、やがて葉を網目状 に
食べてしまいます。
幼虫が多発すると、生長にしたがって食べる量もふえ、
太い幹の部分以外を食べてしまうので、
植物が丸坊主 にされてしまいます。
そうなると生育が悪くなって無残な姿になってしまいます。
ヨトウムシの対策方法
飛来して葉に卵をうむので 防虫ネット などをして、
しそによせつけないようにしましょう。
葉の裏に卵や幼虫が食べた後を早めに発見する事が大切です。
みつけたら、葉ごと取り除き処分しましょう。
食害のあとがあっても、姿が見えない場合は、
夜の懐中電灯などで葉の周りを観察し捕殺しましょう。
幼虫が根元付近の土中に潜んでいることが多いので
割り箸や棒などで探しだして処分します。
天然成分の殺虫水和剤などを使うのも効果的です。
しそにつく害虫・ベニフキメイガ
種類も多く被害もさまざまです。
葉と葉をつづりあわせ、その中に糸をはり葉を食害していきます。
成虫になると飛来して葉裏に半透明な卵をうみつけます。
どんな被害があるの?
葉を内側から食べてしまうので、
葉の一部がすかし状になります。
茎も食べてしまうので、ぽっきりと折れて、
最終的には枯れてしまいます。
ベニフキメイガの対策方法
防虫ネット をかけるのが効果的です。
支柱のついたプランター専用のネットもあり、
ホームセンターなどで購入できます。
葉が糸でまかれた状態になっているので、葉ごと取り除きます。
被害がひどい場合は枝ごと、取り除きましょう。
枝を取り除いて、幼虫を駆除すれば、また新芽をのばして、
元の姿に戻ることもありますよ。
しその害虫まとめ
今回はしその害虫対策についてまとめてみました。
せっかく愛情こめて育てたしそが害虫でボロボロになったら
悲しいですよね。
そうならないように、早めに対処しましょう。
薬を使う場合は、その薬剤が対象の害虫にあっているか、
自分の防除したい方法と合っているか、
又使用条件をみたしてているかなどを、ラベルなどで
よく確認してくださいね。