しその摘芯がテーマです。
しそは家庭菜園でも人気のある香味野菜です。手間もあまりかからないので初心者の方でも育てやすい野菜です。
しそは摘芯を行うことで収穫量を増やすことができます!
しその「摘芯」のタイミングや方法についてまとめていきます。
しその摘芯とは
摘芯とは、野菜や草花などの植物の生長を促すための作業で「ピンチ」「芯止め」とも呼ばれています。
大葉に限らず、多くの野菜は真ん中にある茎を中心にして上に上にと縦に生長していきます。
その生長点をとめる事で、わざと縦方向の生長をとめて、横方向への生長を促し、たくさんの大葉を収穫することができます。
ですので、野菜の栽培において摘芯という工程を行うものは多くあります。
しそ以外にも、きゅうりやトマトでも摘芯を行います。
摘芯のタイミングや方法について紹介していきます。
摘芯のタイミングや方法
しその背丈が30cm程度になったら、摘芯のタイミングです。
なぜ30cmかというと、それより前の小さい段階で敵芯してしまうとしそ自体が環境が悪い判断して、子孫を残すために、早く花をつけてしまいます。
花が咲くとしそは枯れてしまうので注意が必要です。
しその摘芯のやり方
摘芯を行うときは、下から5~6節ぐらいから上を、はさみやカッターなどで切り取ります。
この時切ったすぐ下に脇芽が伸びているので、脇芽を傷つけないように、本芯の部分だけをきりとります。
少しかわいそうにも思えますが、摘芯してから2週間程度たつと摘芯した部分の下にあった脇芽もどんどん大きくなるので、大きな葉から順々に収穫していきます。
さらに収穫したい場合は、生長した脇芽を3節程度で摘芯してさらに脇芽を伸ばしていきます。
しその環境にもよりますが、苗を植えてから約1ヶ月半~2ヶ月で摘芯の時期をむかえ、そこから約10日~2週間で収穫することができます。
摘芯を行うことで、収穫量もアップするので、タイミングを見計らって行ってください!
しその穂がでてきたら○○で収穫UP
しそがある程度大きくなると、所々にしその穂が出てきます。
このまま放置しておくと、花が咲いて種になりしそが枯れてしまいます。
そうならないように、みつけたら穂を指でつまんでちぎりとります。
穂はまだ柔らかいのですぐ取れます。こうすると、より長く収穫することができます。
しその穂は、しその実とも呼ばれ佃煮などに調理されます。
しその育て方
摘芯で収穫量がUPしますが、家庭でできるしその栽培方法をご紹介します。
プランターや鉢でしたら、ご家庭のベランダや狭いスペースでも手間なくしそを育てることができます。
種からも育てることができますが、苗から育てると手間がかからず、安心して育てることができます。
- 鉢植えの場合は1株に対して5号~6号(15cm~18cm)深さは20cm程度のものを用意します。
- いくつかの株を育てる場合は、株と株の間が15cm~20cmほどの間をあけて植えられるプランターを準備します。鉢植えにすると、真夏の暑い時や日が当たりすぎたりした時に
すぐに場所を移動することができて、便利ですね。
- 容器がきまったら鉢底石を隠れる程度に薄く敷きます。プランターの場合は、台所の排水用のネットなどに入れてから敷くと栽培を終えた時の処理が簡単にすみます。
- ホームセンターなどで売っている、肥料入りの家庭用野菜培養土を鉢にいれていきます。鉢の縁から2~3cmほど下までいれるのですが、一度土をいれたらトントンと軽く地面におとして、鉢の中の空気をぬいてからもう一度土をいれます。
- 土を手で掘り最初にポットごといれてみて、苗の高さとプランターの土の高さが、同じ高さになるように調整します。
- ポットから苗をとりだします。苗を人差し指と中指の間にはさんでもち、そのままひっくりかえします。さかさまの状態でやさしくポットからはずします。無理にポットからはずそうとすると、根がちぎれて傷めてしまうので気をつけてくださいね。
- 苗の土はほぐさずそのままの形で植え、植えたら周りの土を少しかぶせて手で軽くおさえます。
- 植え付けが終わったら容器の底から水がでてくるまでたっぷりと与えます。
これで植え付けは完了です。
しその栽培で注意する点
しそをうまく育てて収穫量をアップさせるためにも、以下の点に注意してください。
肥料
肥料をやる場合は植えつけてから2週間ほど、経ってから与えるようにしましょう。
2週間に一度化学肥料を株元に与えるか、液肥を1~2週間に一度与えます。
あまり肥料を与えすぎると害虫がつきやすくなったり、根が肥料やけをおこすことがあるので、しその葉の状態をみながら、肥料を与えるようにしましょう。
水やり
水やりは鉢やプランターの底から水がでるまで、たっぷりとおこないます。
たくさんやって、土が乾燥し、又たくさん水やりをする事の繰り返しで丈夫なしその根が育ちます。
日光
しそは光を好みますが、日当たりが良すぎると葉が硬くなるので、半日陰で育てるとやわらかいしそに育ちます。
しその害虫
しそは、油断してたらいつのまにか虫に食べられたということがあります。
青しその葉を食べるのはハダニやアブラムシです。
これらの虫は光るものが苦手なので、アルミ箔をもんで、葉と茎に軽くおちないように垂らしておくと光が反射して害虫対策になります。
ハダニは水が苦手なので、水やりの時に葉と葉の裏にかけると効果的です。
これらの点に注意してくださいね!
しその摘芯まとめ
しその摘芯をテーマにまとめました。
摘芯することで、たくさんのしそが収穫量ができるので、長くしそを楽しむ事が出来ますね。
しそ自体は生命力があるので、30cmほどになるまではすくすく育てように手助けして、あとは摘芯をして横に脇芽をのばして、たくさんの収穫量を目指しましょう。
しそに限らず、野菜作りに失敗はありません。
うまく育たなくても、それはそれで、愛情もって手助けをして野菜作りを楽しみましょう。