今日は、舞茸の栄養をテーマにしていきたいと思います^^
舞茸の栄養には何があるでしょうか。
また、効果・効能にはどのようなものが期待できるのでしょうか。
舞茸についてまとめていきます。
舞茸の栄養には何がある?
舞茸は、10~11月 が旬の時期とされています。
舞茸は、かさが無数に集まっているのが特徴ですが、見つけると、舞い踊りたくなるほどうれしいということから名前がつけられたとも言われています。
※諸説あります
そんな舞茸は、歯触りも特徴であり炒め物や鍋物などにも利用されています。
1年を通して食べることができますが、主に流通しているのは菌床栽培のものです。
1パックあたり100円程度で購入することもできます。
そんな手頃に購入できる舞茸にはどのような栄養があるのでしょうか。
舞茸100gあたりの栄養成分
食品成分表をもとにすると、舞茸100gあたりにはどのような栄養が含まれているでしょうか。
まいたけ(生) | まいたけ(茹で) | |
エネルギー(kcal) | 15 | 18 |
タンパク質(g) | 2 | 1.6 |
脂質(g) | 0.5 | 0.5 |
炭水化物(g) | 4.4 | 6.4 |
食物繊維 (g) | 3.5 | 4.3 |
カリウム(mg) | 230 | 110 |
カルシウム(mg) | 0 | 0 |
鉄分(mg) | 0.2 | 0.2 |
亜鉛(mg) | 0.7 | 0.6 |
βカロテン(µg) | 0 | 0 |
ビタミンB1 (mg) | 0.09 | 0.04 |
ビタミンB2 (mg) | 0.19 | 0.07 |
ビタミンB6(mg) | 0.06 | 0.03 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 0 | 0 |
ビタミンC(mg) | 0 | 0 |
葉酸(mg) | 53 | 24 |
ビタミンE(mg) | 0 | 0 |
ナイアシン (mg) | 5.0 | 1.8 |
このようになっています。
舞茸はきのこ類に含まれているので、野菜と同じようにβカロテンやビタミンCなどの栄養成分は含まれていません。
ですが、その分様々な栄養が含まれています。
舞茸で注目すべき栄養成分は
・ビタミンB群
・ナイアシン
などの栄養成分です。
その他、
きのこ特有の成分である
・エルゴステロール
・βグルカン
といった成分を含みます。
また微量ではありますが、
・カリウム
・亜鉛
などの成分も含まれています。
では、舞茸にはどのような効果・効能があるのでしょうか。
舞茸の効果・効能
天ぷらや炒め物など、様々な調理法のある舞茸ですが、具体的には効果・効能についてみていきましょう。
1・便秘解消・生活習慣病の予防(食物繊維)
舞茸には、豊富に食物繊維が含まれています。
生の状態で3.5g/100gですが、茹でた状態ですと、 4.3g/100gもの食物繊維が含まれています。
まいたけの食物繊維の含有量は多いです。
野菜と比較すると、含有量はかなり多いといえます。
野菜の中でトップクラスのものは、ゴボウで6.1g/100gですが、その他は100g中に3gも満たないものが多いといえます。
また、食物繊維量の中でも、便秘解消に効果のある、不溶性食物繊維 が豊富に含まれています。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類がありますが、それぞれ働きが異なります。
不溶性食物繊維の働きとしては
・便のかさを増やす
・有害物質を排泄し、大腸がんを防ぐ
などの効果があります。
また日本人は、食物繊維の摂取量が減っているといわれています。
食物繊維の摂取量が少ないと、便秘の原因となります。
1日の食物繊維の摂取目標量は
成人男性:20g/1日
成人女性:18g/1日
とされています。
不足している方が多いので、日頃からきのこ類や、野菜を摂取して、食物繊維を補うようにしましょう。
2・疲労回復、代謝を良くする(ビタミンB群)
舞茸には、ビタミンB群が多く含まれていますが、特に、ビタミンB1が豊富です。
きのこ類の中でも含有量は多いといえます。
ビタミンB1 は、体内で糖質の代謝にかかわる重要な補酵素の役割をはたしており、疲労回復に効果もあるとされています。
その他、 ビタミンB2 は炭水化物・タンパク質・脂質の代謝を助ける働きがあります。
ビタミンB6 には、たんぱく質の分解・合成を助ける働きがあります。
これらのビタミンを効率良く摂取できるのです。
3・エネルギー代謝(ナイアシン)
ナイアシンは、ビタミンB群の一種であり、炭水化物・タンパク質・脂質の代謝に関わります。
ナイアシンは、皮膚の健康維持に関わり、血行を促進する作用もあります。
4・骨を丈夫にする(エルゴステロール)
エルゴステロールは、きのこ特有の成分であり、エルゴステロールに紫外線をあてることで、エルゴカルシフェロールという、 ビタミンD として働く成分になります。
ビタミンDは、小腸でのカルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にする、骨粗しょう症を予防する、などの働きがあります。
5・免疫力をUPさせる(βグルカン)
βグルカンは、きのこ特有の成分であり、多糖類です。
βグルカンには、腸内細菌を活性化する、がん細胞の増殖を抑制するなどの免疫力を高める 効果があるとされています。
βグルカンは、がん治療にも使われる成分であり、舞茸以外には、しめじやしいたけにも含まれます。
舞茸のβグルカンは、他のきのこ類とは少し構造が異なります。
舞茸に含まれるβグルカンの一種は、MDフラクション とも呼ばれ、特に抗ガン作用があるとされており、舞茸は免疫の面でも注目されています。
MDフラクションのMは、舞茸のMDはABCDの4番目に得られた成分ということで【D】と名付けられたようです。
なお、MDフラクションは水溶性なので、汁物などにして摂取すると良いです。
その他、皮膚や粘膜の健康維持に関わる「亜鉛」
むくみ予防に効果のある「カリウム」も含まれています。
このように舞茸には、様々な栄養があります♪
様々な料理にして(炊き込みご飯、煮物、汁物など)日頃から摂取したい食材といえますね。
舞茸にはダイエット効果も!
舞茸には様々な栄養効果があるのですが、近年ダイエット効果があるとして注目されています。
まいたけがなぜダイエットに注目されているのかというと…「MXフラクション」という成分が鍵です。
この成分は、舞茸特有の成分であり、
・コレステロールを排泄する
・血糖値の上昇を緩やかにする
などの働きがあるといわれています。
血糖値の上昇を緩やかにすることは、糖尿病などの病気を防ぐ他、脂肪がつきにくい体にしてくれます。
また、キノコキトサンという脂肪の分解・燃焼に関わる成分も含まれています。
その他、食物繊維量も豊富で、100gあたりで 18kcal と低カロリーなので、ダイエット中の方も安心して摂取できるかと思います。
これらの効果により、一気に痩せるというわけではないですが、太りにくい体になるということで、舞茸ダイエットがブームになりました。
なお、舞茸の有効成分は、水溶性ですので、茹でると流出してしまいます。
なので、流出した成分も残さず摂取できる、汁物 がおススメです。
ダイエットに効果的があるとされていますが、舞茸だけ食べるのは、栄養に偏りがあるので危険です。
舞茸もとりつつ、様々な食材も摂取するようにしましょう。
舞茸の成分を凝縮した粒も
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まとめ
今回は、舞茸の栄養や効果、効能をテーマにしてまとめてみました。
舞茸には様々な効果・効能が期待できます。
近年では、舞茸ダイエットも注目されています。
お腹がゆるくなることもあるので、一気に摂取することはせず、適量を日々摂取した方が効果的です。
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