今日は、さやえんどう(絹さや)の栽培方法をテーマにしていきたいと思います^^
絹さやはさやえんどうの一種ですが、
様々な料理の彩に利用されています。
そしてさやえんどうは、プランターでの栽培も可能です!
そして病気や害虫対策はどうすれば良いでしょうか。
さやえんどうの栽培方法についてまとめていきます。
さやえんどう(絹さや)の栽培方法!
さやえんどうは、秋に種まきを行い、
収穫するのは春の時期になります。
なので、冬を越すことになりますが、
寒さに強い野菜といえます。
さやえんどうの栽培適温は10~20℃ と
やや低めです。
連作障害は 4~5年 注意するようにします。
そんなさやえんどうは、種から栽培して、
畑でもプランターでも栽培可能です。
さやえんどう(絹さや)の種まき
さやえんどうは秋に種まきを行います。
一般的に種まき時期は以下のようになります。
関東や東海などの中間地 : 10月中旬~11月上旬
沖縄や九州などの暖地 : 10月下旬~11月中旬
北海道や東北などの寒冷地の場合は、
秋に種をまくのではなく、春先になってから
種まきを行い、成長させて夏に収穫します。
さやえんどう(絹さや)の種まき方法
さやえんどうの種はポット播きします。
1・まずは、ポット(9cm)程度を用意して、
そこに無肥料の土をいれて、
3~4粒 種をまきます。
2・種をまいたら、1.5cmほど覆土し、
たっぷり水やりをします。
3・鳥に食べられないように、
種まきを行ったら、ネットをかけるなどして
対策すると良いです。
暖かい場所において育てます。
さやえんどう(絹さや)の間引き
発芽して成長してきたら間引きを行います。
【1回目】
本葉 2~3枚 のときに、
間引きを行い、2本立ちにしておきます。
【2回目】
植え付け前(本葉 4~5枚 )に生育の良いものを残し
1本立てにします。
苗を根元からハサミで切るようにして
間引きを行います。
同時に、化学肥料を株元から少し離して施します。
さやえんどう(絹さや)の植え付け
根がしっかりとはって、苗が成長したら植え付けを行います。
あまり大きくなりすぎると、
冬を越す際、寒さでダメージをうけやすいです。
~プランターの場合~
1・やや大型のプランターを用意します。
2・底に鉢底石をしきつめ、さらに野菜用の培養土をいれます。
3・植穴をスコップで掘り、植え付けます。
プランターの場合の株間は20cm程度あれば大丈夫です。
4.根元を軽く押さえて、たっぷり水やりをします。
敷き藁 をしいておくと、
防寒対策となります。
プランターは風があまり当たらないようなところにおいて、
寒さに当てないようにします。
栽培管理として、
さやえんどうは乾かしすぎず、湿らせすぎないように注意して
水やりする必要があります。
~畑の場合~
苗の植え付けを行う前に畑の準備をしておきます。
1・植え付けの2週間前に 苦土石灰150g/m2 をまき、
よく耕しておきます。
そして1週間前に 堆肥2kg/m2 、 化学肥料100g/m2 をまき、
よく耕しておきます。
2・ 畝幅90cm 、2列とし 株間30cm で根鉢を崩さないようにし、
植え付けを行います。
植え付け後は、たっぷり水やりを行います。
苗の植え付けは寒くなる11月の中旬くらいには
終わらせるようにします。
寒い地域では寒冷紗をかけて防寒対策しておくと良いです。
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さやえんどう(絹さや)の支柱たて
春になると暖かくなるために、苗が成長します。
その際、支柱をたてるようにします。
つるがよく伸びる品種は 1.5m~ ほど、
つるがのびない品種は 1m ほどの支柱を1株に1本ずつ
たて、誘引しヒモで縛ります。
また畑の場合は、
高さ1.5cmほどの合掌式の支柱をたてます。
ネットをはっておくと絡みやすいです。
さやえんどうの追肥
追肥は
・花が咲いた時
・収穫直前
に株から少し離して追肥を行うようにします。
さやえんどう(絹さや)の収穫時期
さやえんどうの収穫時期は一般に
関東や東海などの中間地 : 4月中旬~6月上旬
沖縄や九州などの暖地 : 4月上旬~5月下旬
となっています。
寒冷地の場合、春まきなので収穫時期は少し遅くなります。
さやえんどうの花は品種によって、
赤、ピンクなどがありますが、開花から20日 くらい経過すると、
さやが大きくなり、実がふくらんできて、収穫時期となります。
さやが7cm 程度になったら適期です。
収穫適期をのがすと固くなってしまうので、
収穫時期は逃さないように注意が必要です。
さやえんどうの病気や害虫の対策は?
さやえんどうは以下の病気や害虫に注意が必要です。
立ち枯病
立ち枯病は、地面に近い葉が黄色して枯れて、
茎は細くなり、根が腐敗する病気です。
発病すると、株全体が生育不良となります。
【原因】
立ち枯病の原因は、カビです。
風通しの悪い環境、また連作障害によって
被害がおこりやすくなります。
うどんこ病
うどんこ病は、葉にうどんこ(小麦粉)をまぶしたような症状が
でるのが特徴です。
いずれ黄色し、酷くなると光合成ができきなくなるために、
株が弱ります。
画像引用:https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/network/field-h23/sisey1107.html
【原因】
原因はカビです。
昼と夜の温度差が多く、曇りの日が多い梅雨の時期などに多発します。
日当たりや風通しが悪くても発生しやすくなります。
灰色かび病
灰色かび病は、果実に灰色のカビが生える病気です。
さやえんどうの場合、さやが腐敗し、
褐色の病斑ができます。
高温多湿の環境になると発生しやすくなります。
【原因】
原因はカビです。
日当たりや風通しの悪い環境で発生しやすくなります。
敷き藁でマルチングして
加湿にならないよう注意します。
ハモグリバエ
葉に絵を描いたような白い線ができたら、
ハモグリバエの食害の跡です。
成虫が葉の中に産卵して、
幼虫が葉の硬い部分(表皮・裏)を残して食害するので
このような跡がのこります。
【対策】
白いあとがあった場合、
白い線の先端にハモグリバエがいるので、
つぶすようにします。
アブラムシ
アブラムシは体長1~2mm程度で、
植物の汁をすいます。
特にさやえんどうが被害にあうのは
「エンドウヒゲナガアブラムシ」です。
体長は4mm程度で春先に出現し、淡緑色をしています。
ウイルスを媒介したり、すす病を誘発させることもあります。
【対処法】
繁殖が旺盛なため放置しておくと、
大量発生していることがあります。
見つけ次第ガムテープなどで捕殺するようにします。
ヨトウムシ
ヨトウムシは夜盗虫と書き、
夜に活動し、葉に群がって食害する害虫です。
老齢幼虫ともなると体長が4cmほどになることもあり、
一晩で葉をくいつくすこともあります。
そんなヨトウムシは若いときには集団で行動しますが、
大きくなると分散して活動してしまうため、
小さいときに捕殺するのが肝心です。
【対処法】
夜に活動するので昼間は土の中にいます。
株元の土を掘り起こして捕殺するか、
成虫に卵を産まれないように、
防虫ネットをかけておきます。
まとめ
今回は、さやえんどう(絹さや)の栽培方法をテーマにして
まとめてみました。
さやえんどうは、プランターでも畑でも栽培可能です。
秋に種まきをして冬を越すので、
防寒対策をしっかりする必要があります。
かたくならないうちに収穫して、
料理に活かしましょう♪
なお、さやえんどうは冷蔵保存・冷凍保存が可能です。
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