かぼちゃの育て方における病気の対策がテーマです。
かぼちゃは、夏場が収穫の旬の野菜ですが、葉は病気にかかりやすく、うどんこ病やモザイク病が、かぼちゃの葉の病気として有名です。
そんな病気の対策はどうすれば良いのか、まとめていきます。
かぼちゃの育て方・病気のうどんこ病の対策
かぼちゃのうどん粉病が発生しやすい時期としては、実が育ってくる、6~9月あたりに起こりやすいとされています。
乾燥して、土壌の温度が高まってくると発生するので、基本的に、暖かくなってくると起こり得る病気といえます。
うどんこ病は、きゅうりや、トマト、多くの野菜でも発生してしまう、厄介な病気ととらえられます。
うどんこ病にかかると、葉にこのように白い斑点ができます。
画像引用:http://potager.jp/?p=292
うどんこ病の原因
うどん粉病が発生してしまう原因は、カビ です。
菌糸状のカビが、野菜に、寄生することで発生します。
なので、かぼちゃ以外にも、きゅうりやメロンなどでも、寄生されると発生します。
初期の症状としては、名前の通り、うどん粉のような 小さな白い斑点がポツポツと葉っぱの表面に現れるようになります。
これが悪化すると、葉全体に広がり、そして、茎や実などにも蔓延してしまいます。
ひどい場合は、葉や茎がねじまがったり、黄色っぽくなって光合成ができずに枯れてしまいます。
せっかく育てた野菜にうどん粉病が発生してしまったら嫌ですね。
でもうどん粉病になった野菜は、結果的には食べられるのでご安心を。
コチラの記事もどうぞ
きゅうりの育て方!病気のうどんこ病やべと病の対策をしよう!病気でも食べられる?
放っておくと、病原菌が繁殖することで、野菜の生育が悪くなったり、収穫量が減ってしまいます。
かぼちゃのうどん粉病の対策は?
うどん粉病は、カビが原因なので、風によって他の株から移ったり、泥の跳ね返りによって
感染してしまいます。
対策としては以下のようなものがあげられます。
密植を避ける
株が密集していると、感染しやすくなります。
間隔をあけて栽培します。
敷き藁やマルチを利用する
泥の跳ね返りによる感染を防ぎます。
うどん粉病になったものは、早めに処分する
カビが感染源なので移ってしまいます。
早めに、葉っぱを摘み取りましょう。
乾燥に注意する
乾燥した環境で、かかりやすいので、特にプランターなどでの栽培の場合は、水やりをしっかりし乾燥しないように気をつけましょう。
肥料の配分に注意する
うどんこ病は、窒素方になり、カリ成分が足りないと発生しやすくなります。
かぼちゃがうどんこ病になった場合の初期の対策
一部の葉っぱに感染が見られた場合は、つみとることで対処できますが、株全体に広まってしまうと、薬を使わないと治りません…。
初期の状態でしたら、ベニカマイルドスプレーがオススメです。
こちらは、自然派の成分を使用しているので、無農薬栽培の方も使用できます。
住友化学園芸 ベニカマイルドスプレー 1000ml
うどんこ病が多発してきたら、ベニカX・サブロール乳剤などの薬剤がオススメです。
うどんこ病にならないためにも、発病前にダコニール1000などの薬剤を散布しておくと、発生をお抑えることもできます。
かぼちゃの育て方・病気のモザイク病の対策は?
モザイク病の原因
モザイク病とは、葉っぱや茎、そして実にモザイク状の病斑が現れる病気です。
葉が丸まったり、縮んだりもします。
画像引用:http://bota1234.blog.so-net.ne.jp/2009-09-25
病気の原因としては、ウイルスが、 アブラムシによって媒介されることで発生します。
主にキュウリモザイクウイルス・ズッキーニ黄斑モザイクウイルスが原因のウイルスとされています。
モザイク病に感染した株は、生育が阻害されるので、収穫量が少なくなりまし、株全体が委縮してしまいます。
モザイク病の対策
モザイク病は、アブラムシが媒介したウイルスが原因となりますので、アブラムシの対策が肝心です。
ビニールやトンネルで対策
アブラムシを飛来させないために、ビニールやトンネル・ネットなどを使用します。
アブラムシは、ガムテープでとることができますが、多発している場合は殺虫剤を用います。
モザイク病になったものは、すぐに処分する
病気にかかったものは、すぐに焼却処分します。
同じ土地に置いておかないようにします。
消毒する
感染源となるウイルスは、他の野菜から感染する可能性も。
同じハサミを使用しないで、消毒して使用するようにしましょう。
モザイク病にかかってしまったら、治すことは不可能なので、予防の段階をしっかりと行う必要があります。
アブラムシが飛来しないように、ネットなどを使用するほか、場合によっては、寄せ付けないよう薬も使用しましょう。
かぼちゃの葉にできる病気の対策
かぼちゃは、うどんこ病やモザイク病にかかる可能性が高いですが、他にも葉に症状が現れる病気があります。
褐斑細菌病
褐斑細菌病は、葉っぱだけではなくかぼちゃの実にも発生する病気です。
葉にできる特徴としては、はじめ葉の縁に黄色っぽい斑点ができ、それがどんどん大きくなって、大きな病斑となります。
病斑を放っておくと、葉が破れます。
またかぼちゃの果実にも、黄色い斑点ができたのち、大きな褐色の潰れた病斑ができるのが特徴です。
画像引用:http://www.food-net.co.jp/blog/2011/09/00160.php
褐斑細菌病の対策
細菌が原因の病気であり、4~5月の暖かくなってきた時期に発生しやすくなります。
比較的低温で発生しやすく、雨が降ると広がります。
発病した株を見つけたら、すぐに抜きとり焼却処分するようにし、Zボルドー水和水・コサイド3000などの薬剤を散布して対策します。
べと病
べと病は、葉にカビが発生し、白~黄色の斑点になって広がっていきます。
べと病にかかったかぼちゃの株は、枯れてしまうことも。
特徴としては、雨の日になると葉がべたつきます。
引用元https://sechibu.com/archives/5625
べと病の対策
べと病の原因はカビの一種です。
梅雨などの気温が低く、湿気が高い環境で発生しやすくなります。
べと病が発生した葉は、早めに摘み取り、取り除くようにします!
また薬剤を散布するのであれば、ダコニール1000などの薬剤を発生初期に1週間おきに数回散布すると、効果があります。
べと病も育てる環境によって、予防することができ、栽培時に、日当たりが良く、そして水はけ・風通しの良い環境にします。
そうすることで発生を抑制できます。
かぼちゃの葉にでる病気まとめ
今回は、かぼちゃの病気についてまとめました。
かぼちゃも病気にかかってしまったら厄介です。
初期症状であれば、発病株を抜き去る、薬剤を散布するといった対処法でなおる可能性も高いですが、なるべく病気にならないように予防しておくことが大事です。
風通しが良く、水はけの良い環境にで育てるだけでも、病気になりにくくなります。
なるべく植える際、病気にかかる前にできることはして、予防するようにしましょう!