こごみの保存や冷凍保存方法がテーマです。
こごみは、軽いぬめりと甘みが特徴的な山菜であり、旬は4~5月です。この時期になるとこごみが多く出回るようになります。
こごみは、山に自生しているので、多く収穫して保存するという場合もあると思います。
そんなこごみの保存方法、冷凍保存方法についてまとめていきます。
こごみの保存方法
こごみは、日持ちしないので、収穫、もしくは購入したらなるべく早めに調理して食べるのが無難です。常温保存でも保存はできますが、あまり日持ちしないので要注意。
鮮度が落ちてくると、茎の先がどんどん黒ずんできます。
ただ、なるべくこごみが悪くならないように保存することもできます。
こごみの保存・冷蔵
一般的なこごみの保存方法は冷蔵保存です。
乾燥に弱いので、新聞紙でこごみを包んで、さらにビニールぶくろなどの保存袋にいれて、空気が入るように緩く袋を閉じます。
注意点として冷蔵保存するときは、水で洗わないようにします。
あとは、このまま野菜室で保存するようにします。
こごみの冷蔵保存・賞味期限
こごみを冷蔵庫の野菜室で保存することで、3日程度日持ちします。
3日を過ぎても食べられるのですが、茎の根元部分が変色してきますし、かたくなってきます。
ですので、購入、もしく収穫したものは、なるべく早く食べるようにします。購入したての方が見た目も良く味も良いです。
早めに食べられない場合は、冷凍保存が向いています。
こごみの保存・冷凍
こごみの冷蔵保存期間は短いので、長く持たせたいのであれば、冷凍保存がむいています。
生のままではなく、かために茹でてから冷凍保存するようにします。
- まず、こごみをよく洗います。先端にゴミがついているので、よく洗います。
- 続いて、こごみの根元の部分がかたく、変色しやすいので、1cmほど切り落としておきます。
- 鍋にお湯をわかし、こごみを1分ほど茹でます。かために茹でるのがコツです。
- ゆでた後に、冷水にさらし水気をよく切ったら、ラップで包み、さらにジップつきの袋にいれて冷凍庫で保存するようにします。
こごみの冷凍保存・賞味期限
冷凍保存したこごみの賞味期限は、1か月程度になります。
一か月程度日持ちするので、食べきれない場合は、冷凍保存にしておくと良いです。
冷凍したこごみの調理法
冷凍保存したこごみは、自然解凍した後に、炒め物や和え物に調理できます。
ですが、冷凍することで、少し食感が悪くなるので、炒め物や和え物の方が食べやすくなります。
※食感が悪くなり水分もあるので天ぷら調理にはむきません。
冷凍こごみの炒め物
必要なもの
- 冷凍こごみ10本程度
- 豚肉(バラもしくは小間切れ)100gほど
- しょうが:少々
- にんにく:少々
- 酒:大さじ1杯
- 砂糖:大さじ1杯
- 醤油:大さじ1杯
作り方
- まずは冷凍したこごみを解凍しておきます。冷蔵庫で自然解凍が理想ですが、時間がない場合は、電子レンジで急速解凍します。
- こごみのサイズが大きい場合は、食べやすくするために、4cmほどのサイズにカットします。
- フライパンに大さじ1杯程度の油をいれて、しょうが(チューブ)少々、にんにく(チューブ)少々をいれて香りがでてきたら豚肉を入れて炒めます。
- 豚肉の色が変わって火が通ってきたらこごみをいれて炒め、さらに砂糖、酒、しょうゆをいれて全体を混ぜます。
炒めるだけでは火が通りにくいこごみでも、すでに冷凍しているので調理しやすくなります。
こごみを日持ちさせる方法
こごみを日持ちさせるには、そのまま冷蔵・冷凍以外にも方法があります。
こごみを茹でてから冷蔵保存
- まずは、こごみの下処理を行います。こごみは、先端をよく洗った後に固い根元の部分を1cmほど切ります。天然のこごみの場合は、先端に汚れがついているので、巻かれている部分もよく洗います。
- 続いて鍋にお湯を沸かし、塩を少々いれたあとに、こごみをいれて1分ほど少しかためにいれます。
- 茹でたら冷水にいれて粗熱をとります。
- こごみが冷めたら、タッパーもしくはビニール袋にこごみをいれて、さらにこごみが浸かるように水をいれます。
- そのまま冷蔵庫で保存するようにします。※野菜室ではなく冷蔵庫で
このまま冷蔵庫保存で3~4日保存できます。毎日水は変えてください。
保存状態が良いと1週間程度日持ちすることもあります。
水につけているので、こごみのシャキシャキとした食感も維持できます。
茹でてから冷蔵保存するのは、ふきやタケノコでも一般的です。
こごみを塩漬けにする
こごみは、塩漬けにして保存することもできます。塩漬けにする際は、生の状態で保存できますが、ゆでてから保存する方法を紹介します。
- こごみの先端をよく洗い、茎の根元を切った後に、沸騰させたお湯に塩をいれて、こごみをやや硬めに1分ほど茹でます。
- ゆでた後にざるにあげ、粗熱をとり、よく水気を切ったこごみをタッパー、もしくはビニール袋、つけもの容器にいれて、塩をまんべんいれます。
- こごみの量が多い場合は、こごみをいれたら塩を振って、さらにこごみをいれてと重ね、最後に塩を振ったら落とし皿→重石をのせます。
塩の目安は、全体量の30%です。ちなみにこごみ1本あたりの重量は7~10g程度になりますので、10本のこごみで30g(大さじ2杯)が目安量です。
食べるときには、塩抜きをしますが、こごみを塩漬けにすることで数カ月~半年程度日持ちします。
こごみを干して保存
こごみは乾燥させて【干しこごみ】にして保存することができます。
- まず、こごみの先端をよく洗い、茎の部分を切り取ります。
- 鍋にお湯を沸かし、1分ほど茹でます。
- ザルに広げて2~3日日当たりの良いところで乾燥させます。
水分が抜けて、乾燥させたら乾燥剤をいれた袋にいれて、1か月ほど保存ができます。
干しこごみを食べる際は、たっぷりの水で半日ほど戻した後、茹でて調理してください。
こごみが腐る見分け方
こごみは以下のような状態ですと、鮮度が悪くなっています。
- 茎の先端が黒ずんでいる(もしくは濃い茶色)
- 茎の周りが茶色っぽくなっている
- 先端がしっかり巻いていない
このような状態ですと、鮮度が落ちてきているサインです。
食べられないわけではないですが、美味しくなくなってきているので、早めに食べるようにしましょう。
カビが生えていたり、ぐにゃぐにゃになっている場合は、腐ってきているサインですので、食べずに廃棄することをおすすめします。
新鮮なこごみの選び方
店頭でこごみを購入する際は、なるべく新鮮なものを選ぶと良いです。
- 茎が太くしっかりしている
- 先端がしっかり巻かれている
- 茎の部分が変色していない
市販品は、そこまで鮮度が悪いものは販売していないのですが、変色に注意してチェックしてください。
こごみの保存方法まとめ
こごみの保存方法・冷凍方法についてまとめました。
こごみは、収穫してから時間がたつと、茎の部分が変色してきます。
冷蔵保存の場合は、乾燥に注意して新聞紙で包み、さらにビニール袋で保存しましょう。冷蔵庫ではなく野菜室での保存がむいています。
また、ゆでたこごみは冷凍保存も可能です。