今日は「あしたば」の栽培方法をテーマにしていきたいと思います^^
「葉をつんでも明日には新しい葉がでている」といわれるほど生命力の強い健康野菜。
そんなあしたばがプランターで育てることができるんです!
ちょとしたコツに気をつければ、意外と手間もかからず育てることができますよ。
あしたばの栽培方法についてまとめていきたいと思います。
あしたばの栽培スケジュール
「あしたば」はセリ科シシウド属の多年草です。
独特の苦みと香りはあしたば(明日葉)がセリの仲間だからなんですね。
草丈は種の種類にもよりますが1メートル前後に育って、2~3年で黄色の傘の形の花が咲くと寿命をむかえます。
栽培から収穫するまでのスケジュールは以下の様になります。
1年目・・種まき(植え付け)
春・・成長期(株が成長する時期)
夏・・停滞期(暑さのため成長がゆっくりになる)
秋・・成長期(株が成長する時期)
冬・・休眠期(一旦、休眠します)
2年目・・収穫と成長
春・・成長期・収穫期(再び成長を始めます)
夏・・停滞期
秋・・収穫期
冬・・休眠期
実は、あしたばは1年目ではまだ食べることができません。
「どうして?葉を食べるのに?」そう思ってしまいますよね。
あしたばは新芽の部分つんで食べるのですが、1年目はまだ株が小さいので、若い芽をつんでしまうと大きく育たなかったり、枯れてしまうということになってしまいます。
なので2年目まで株を大きく育てて、たくさん収穫を目指しましょう。
あしたばのプランターの大きさは?
あしたばは根が深く伸びるので深さ25cmくらい、幅(長さ)が60cm以上のものがよいです。
水はけのよい所を好むので鉢底ネットがあるものがおすすめですよ。
プランターのサイズは650や65型(650ミリ→65cm)がよいです。
このサイズだと約12ℓの土(野菜培養土で大丈夫です)が必要になるので、ホームセンターなどで購入する時の目安のしてください。
土は培養土で充分ですが、心配な場合は川砂を3割ほど混ぜると水はけがよくなります。
プランターの置く場所
午前中は日あたりよく午後日陰になる風通しのよい場所が最適です。
あしたばは水はけのよい場所を好むので、プランターの下にブロックなどを置くと水が抜けやすくなってよいですよ。
土を入れてから設置場所を移動するのは重くて大変なので、場所選びは慎重に行ってくださいね。
あしたばの種まき
あしたばの種まきの時期は、春の3月下旬~5月下旬・秋の10月下旬~12月上旬になりますが、やや寒さに弱いので春まきをおすすめします。
ある程度育ったあしたばは冬越しにも強くなります。
種をまく前の準備
あしたばの栽培で最大の難関は、発芽率が低いことなんです。
普通の野菜などに比べると、発芽率が40%~50%。つまり半分は発芽しないかも・・ということになります。
そうならないために種をまく前夜から水につけておきましょう。
水につけることで乾燥して休眠しているあしたばの種に水がしみこみ、発芽活動が活発になります。
あしたばの種まき方法
➀プランターに培養土を入れたら20cm~30cm間をあけて点まき(発芽率が低いので1カ所あたり5~10粒ほど)にします。
※最終的にプランターには3~4本のあしたばを育てます。
➁光がないと発芽しにくい性質(好光性種子)なので覆土はなくても大丈夫なのですが乾燥しやすいので、ごく薄く種がみえるくらいに土をかけましょう。
➂土が乾燥しないように優しく(勢いよく水をかけると種が流れてしまうことがあります)水やりをしましょう。
種まきはこれで完了です。
「1週間たっても発芽しないからもう芽がでないかも・・」と思ってしまいますよね。
あしたばは発芽するまでの日数が比較的長く2週間~3週間かかり、一斉に発芽せず時間をかけて徐々に芽がでてくるので、それまであせらず見守ってくださいね。
あしたばの発芽温度
あしたばの発芽適温は15℃~20℃です。
育てる場所や種の種類によって異なる場合があるので、種まきの時期が適温になるようにすることが大切です。
購入したタネの袋の記載をよく確認しておきましょう。
間引き
双葉が開いた頃に成長のおそいものを抜いて間引きしていきます。
葉がふれあわないように間引きしていきましょう。
本葉が4~5枚になる頃にもう一度間引きをして1本立てにしていきます。
間引きしないとミチミチになって大きく育ってくれないので可哀想ですが忘れず行ってくださいね。
あしたばの栽培管理
大きく育てるにはいくつかポイントがあります。
追肥
成長具合をみながら1~2ヶ月に一度、株元から10cmぐらい離れた所に油かすの固形肥料を少量(たくさんあげてしまうと肥料過多になり枯れてしまいます)おきます。
2年目からは成長期(春と秋)の少し前に有機肥料を株元から10cm離れた所に埋め込むと成長がよくなります。
※液体肥料を直接かけてしまうと根がまけてしまうことがあるのでやめましょう。
水やり
発芽するまでは乾燥しないように半日~1日おきにたっぷりお水をあげましょう。
発芽したら土の乾き具合をみて3日に一度を目安に水をあげましょう。
毎日や朝晩の水やりは根腐れの原因になってしまうので気をつけてくださいね。
あしたばの収穫時期
あしたばの収穫時期は春(4月~6月)と秋(9月~11月)になります。
夏(7~8月)は暑さのために成長が一旦とまり寒い冬(12月~2月)は休眠するので、この時期に新芽を食べてしまうといざ収穫時期につむことができなくなってしまう場合があります。
収穫の仕方
根元に茎が3本そろって、新しい芽(3本の中で一番小さいもの)が20cmぐらいの高さになったら新芽だけを茎の根元3cmほど残して葉茎ごときりとります。
残りの2本は親の茎なのでつまないで残しておき、新芽がでたら次々収穫しましょう。
あしたばの害虫対策
あしたばにつく害虫はバッタやメイガ類・キアゲハの幼虫・アブラムシなどです。
アブラムシは黄色に引き寄せられる習性があるので黄色の捕虫テープおすすめです。
メイガ類はいろんな種類がいるので、被害の症状も様々です。
例えば、葉を綴りあわせて食べてしまったり、茎の中を食べてしまったりするので成長がとまり枯れてしまったりする事があります。
天然成分を配合したオーガニック栽培で使える薬剤などもあるので、そちらを使うと被害防止にもなって手間もかからないので、みつけたら早めに対策しましょう。
あしたばの夏越し
あしたばは極端な暑さと寒さに弱いので、夏越しするためにはいくつかポイントがあります。
・夏の水やりは土の表面が乾いてから気温の下がる夕方にする。
・夏場の肥料は行わない(秋になる少し前に行う)。
水のやり過ぎと夏の肥料はあしたばが成長の停滞期なので、枯れたり根腐れをおこす原因になってしまいます。
午後の直射日光は葉が枯れる原因にもなるので、プランターの設置場所が日のあたる場所の場合は日よけなどを設置して対策しましょう。
冬は根のまわりに土をかぶせて凍らないようにしてくださいね。
あしたば栽培のまとめ
今回はあしたばの栽培方法についてまとめてみました。
あしたばは比較的育てやすい植物なのですが害虫対策をと病気対策をしっかりすることがポイントです。
土が湿った状態だと高温多湿になり灰色カビ病などになってしまうので気をつけてくださいね。